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CASE15 医療施設 渡辺病院(鳥取県鳥取市)

常に時代を見据え、20年・30年後も地域医療に適した病院機能の充実を推し進めていく。

9つのパビリオンの有機的な融合を実現し将来に向けた課題解決のためのプロジェクト。

事業展開

鳥取市内でも有数の閑静な住宅地として知られる東町。周辺には公共施設や文化施設が集まり、交通の利便性にも優れたこの場所に、昭和28年4月に開設されたのが渡辺病院さまです。神経科と精神科の病床数75床でのスタートでしたが、時代とともに変遷していく医療ニーズに対応し続けることで、地域貢献を果たしてこられ、現在では社会医療法人明和会医療福祉センターとして2つの病院、すなわち渡辺病院(病床数308床:神経内科・心療内科・精神科・内科)とウェルフェア北園渡辺病院(病床数360床:内科・神経内科・リハビリテーション科・精神科)、さらにはグループホーム9事業所(認知症対応3事業所、障害対応6事業所)を運営されています。

特に、渡辺病院さまにおいては、その豊かな環境や周辺住民の方々からの理解が高いことが、入院患者さまの療養環境に好影響を与えるとのお考えから、開設より一度も移転することなく、当該地で障害者相談・地域活動支援センター、9つのグループホームといっしょに地域医療・福祉を連綿と継続し、現在に至っています。65年の歴史の中では、病院機能の向上や増床に対応するため、幾度も施設の増改築や敷地内での病棟建築を行いながら実施、それぞれ機能の異なる建物が集まって一つの病院として機能する、ヨーロッパでよく見られるパビリオン形式での病棟構成を開設当初から現在まで理念として貫いてきました。

病棟は、それぞれ建築時期が異なることもあり、数次にわたり改築・改修を行ってきました。なかでも精神科急性期病床の「東館」と外来機能と管理部門の「本館」は、築45年が経過しており、新耐震基準への対応のためにも施設更新の必要が生じていました。同院では、「一時的であっても病床数を減らすことなく、移転もせずに建て替えを実現する」というテーマを掲げ、事業化をご決断。ウェルフェア北園渡辺病院(本館・アネックス南館)の建築実績を評価いただき、大和ハウス工業へ設計・建設を依頼されることとなりました。

“限られた敷地をいかに有効に活用し、2棟の建て替えを実現するか”。さらに渡辺病院さまでは、かねてより「新たに精神科の救急医療センターを開設し、時間外の応急診療の充実を図りたい」という思いから、旧耐震基準の鉄筋構造の建物2棟を取り壊すに際して、機能を移転しながら3期にわたって3棟を新築するスクラップアンドビルド方式を採用することとなりました。

具体的には、まず敷地内の駐車場として利用していた土地に新たに(新)東館を建設。ここに本館の機能を移した後、本館の建て替え工事を実施。完成後、外来・管理部門を新しい本館に戻し、その後は旧東館も同様の手順で機能移転と工事を行うというものでした(下図参照)。工事中、本館と旧東館(現 新北館)の機能移転に使用された東館には、最終的に精神科救急医療センターと画像診断センターが新しく整備され、精神科急性期治療病棟(54床)が設けられました。

着手から完成まで、実に3年の月日が費やされ、全館稼働となったのは平成30年3月。「病棟すべての耐震性を強化する」「20年~30年後にも予想される医療ニーズの変化にも柔軟に適応可能な病院機能の充実」「快適な療養環境・職場環境の創造」という、医療機関にとって重要だといえる課題すべてを解決に導こうという一大プロジェクトとなりました。

スクラップアンドビルド方式による建て替え計画

建て替え計画 1

1 着工前

建て替え計画 2

2 敷地東側に駐車スペースに(新)東館を建設

建て替え計画 3

3 外来・管理部門を東館に移転。本館は解体

建て替え計画 4

4 本館の建て替え工事完了

建て替え計画 5

5 新しい本館に外来・管理部門を再移転。東館を病棟仕様に改修後、旧東館の病棟機能を移転。旧東館は解体

建て替え計画 6

6 旧東館の建て替え工事完了(新北館に名称変更)。
東館から病棟機能を再移転。東館は再び改修工事を行い、精神科救急医療センターと画像診断センター、急性期治療病棟を整備

課題

THEME-1
精神科急性期病床の「旧東館」と外来機能と管理部門の「旧本館」は、ともに築45年が経過。老朽化による使い勝手の悪化だけでなく、新耐震基準への対応も難しい。改修工事では工事中の入院患者さまへの負担が大きいことから、建て替えが必須と感じていた。
THEME-2
高まる精神科救急医療ニーズへの対応力を高めるため、外来機能の強化を図りたかった。また、20~30年後の地域医療を見据え、認知症の早期診断・治療の体制を確立したかった。
THEME-3
入院患者さまにより良い療養環境を提供できる施設。同時に、職場環境を向上させることで、病院スタッフの仕事へのモチベーションが高まる施設を目指した。

計画のポイント

POINT-1
スクラップアンドビルド方式による敷地内での建設計画
病院を移転しないで、そして一時的に病床を減らしたり、診療内容を縮小させることもなく、建て替えを実現するため、新たに1棟を新築し、2棟を全面改築する形で機能を継続させながら円滑に建て替え工事を完了しました。
POINT-2
新設の「(新)東館」を活用し、外来機能をより強化
新たに建設した(新)東館の1階部分には、精神科救急医療センターと認知症および高齢者の精神疾患の鑑別診断にきわめて有用な「核医学的検査」を行う画像診断センターが整備されました。
POINT-3
療養環境と職場環境の改善を実現
病棟には個室を増やし、病棟・外来を通じてアメニティに十分配慮。また、スタッフの意見も最大限取り入れ、職場環境の快適化につながる設備を導入しました。さらに、病院敷地内の緑化を進め、暖かい心安らぐ医療環境の創造に努めています。

CASE15

医療施設 渡辺病院

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