資産状況の分析をきっかけに家族三世代で相続対策に着手
「グランシャリオ篠木(しのぎ)」は、名古屋のベッドタウン愛知県春日井市の閑静な住宅地にあります。以前は畑でしたが、現在は、敷地面積およそ312坪、3階建て、1LDKから3LDKまで、合わせて15世帯が入居できる賃貸住宅へと生まれ変わりました。
今回の土地活用は、あるとき相続税の試算を知ったことがきっかけでした。それまではオーナー様ご自身が「自分の土地なのだから売って払えばいい」というお考えだったため、相続について家族3世代で話し合ったことはありませんでした。しかし、試算額は想定の倍以上という予想を超える金額だったため、土地を手放したくないという思いもあり、3世代で話し合うことになりました。
そこで、土地の3方向が道路に面し、形も良いことから、売却はせず相続税対策を行うことを決断し、オーナー様ご息女の堀尾様とお孫様が、ご高齢のオーナー様に変わってプロジェクトを進めることになりました。
「グランシャリオ篠木」が建つエリアは、春日井市の中でも人口密度が高く、40代前半世代が最も多い地域です。ファミリー層の需要が期待できることから、堀尾様は相続税対策として賃貸住宅経営を選択し、建築は大和ハウス工業に依頼しました。ご自身も営業をされていたお孫様は、大和ハウス工業を選んだ理由について、「自社の商品に自信があれば、お客さんに考える時間を設けると思います。この地区にあった、長く維持できる賃貸住宅のプランを作って持ってきてくれたのが、大和ハウス工業でした」と語っていただきました。
存在感を放つ、スケール感を生かしたデザイン
建築に際し、ご息女様からいただいたご要望は次のようなものでした。
「相続税対策なので、あまり小さなもの作って対策にならないようでは意味がない。借入れはある程度大きくなってもいいので、差別化が図れる、スケールの大きいものを作って欲しい」
プロジェクトを指揮した大和ハウス工業の石原は、単身オンリーではリスクがあり、採算性を考えてファミリー層ばかりにすると利回りが悪くなると考え、ファミリー・単身・新婚世帯が入れるような、ミックスの組み合わせでプランニングを進めました。さらに、「スケール感を出したい」というご要望に応えるため、見栄えの良い「セジュールオッツGT」を提案します。この提案を聞いて、ご息女様は「見たことないような、アパートというか分譲マンションみたいなイメージ」という印象を受けたと言います。「セジュールオッツGT」の実物を見るため、広島にも行きました。
設計を担当した大和ハウス工業の臼井は、賃貸住宅の新たな可能性に挑みました。外観のデザインにこだわり、道路からの見栄えを重視。出来るだけ建物を道路際に寄せ、存在感を南側から感じられるように。また、バルコニーと外壁の面との陰影により、建物の四角いシルエットが印象付けられるような形にしました。その結果、家賃は周辺の相場と比較し高めに設定したにもかかわらず、引き渡し後、2LDKと3LDKに関しては満室となりました。
相続対策で一度は売ることも考えた畑が、オーナー様の要望を叶える賃貸住宅へと生まれ変わった今回の土地活用。
最後に、ご息女の堀尾様から、相続対策をしていないオーナー様へのメッセージをいただきました。
「被相続人が亡くなってからだと相続対策は難しくなります。相続側は『あなたが亡くなるとこれだけの相続税がかかって、私たちとっても困るので何か対策しましょうよ』とは言いにくいものです。歳ととればとるほど言いにくくなります。だから自分が歳をとった時は、ある程度自分から言わなければならないと思いました」
お孫様は次のように語っていただきました。
「実際におじいちゃんおばあちゃんにどれだけの貯金があって、どれだけの財産があるのか、知らないことが多いのですが、3世代4世代、この家として将来どうしていきたいのかをみんなで話して、みんなで動いたほうがいいのかなと思います」
相続は発生してからでは打てる手が限られてしまいます。事前に家族間で資産状況を把握し、信頼できる土地活用のプロと対策を講じることが将来の安心につながります。
詳しくは大和ハウス工業へご相談ください。
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